飯田南木曽線は、飯田市中心部から木曽郡南木曽町吾妻に至る主要地方道です。中央アルプス(木曽山脈)を標高1358mの大平峠で越えていきます。

かつては大平街道と呼ばれ、木曽と飯田を最短距離で結ぶ道として古くから利用されてきたルートです。飯田峠と大平峠の2つの峠を越えていきますが、その中間の盆地に街道唯一の宿駅、大平宿がありました。

1909年(明治42年)に中央線南木曽駅(当時は三留野駅)が開業すると本街道は隆盛を迎え、1919年(大正8年)には路線バスが運行開始、当時日本で最も標高が高い所を通るバスであったそうです。

しかし、昭和に入り周辺の交通網が整備されるにつれ、この険しい山道は衰退の一途をたどり、1969年には路線バスが廃止、翌1970年に大平の住民が集団移転し、歴史のある大平宿は廃村集落となってしまいました。

現在、旧大平宿に残された民家は、「宿泊をすることで古民家を守る」というコンセプトで一般の人でも古民家宿泊体験ができる施設として維持保全されています。

今回は、起点付近の飯田市白山町から終点に向けて収録しました。少しおまけでハナモモが美しく咲く国道256号の妻籠宿付近までを収録しています。

※一部風切り音が大きくなっているため、音量控えめでの視聴をおすすめします。
※撮影に当たっては、交通法規を遵守し安全運転を心がけております。
(広角レンズの特性により、実際よりスピード感のある映像となっています。)

Date : 2021-04-10
Camera : GoPro HERO 8 Black
3840 × 2160(4K) 60fps

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